(※このブログの内容は、素人のtakが趣味で作業していることを書いているだけなので、間違いや勘違いが多数あります。もし内容を参考にされる場合は、自己責任でお願い致します。)
以前から気になっていたのだけど、トレモロユニットを取り付けるためのネジが微妙にヘッドの方向に傾いてしまっています。
特に6弦の位置のネジが顕著で、ナベの頭が傾いているのが分かります。5弦のネジも6弦ほどではないけど、少し傾いています。
そんなわけで、ボディのネジ穴を手直しすることにしました。
マスキングテープでトレモロユニットの位置をマーキングしてから分解します。改めてネジ穴の状態を観察してみると、酷い状態ですね。ネジ径に対して穴径が大き過ぎるようだし、3弦と5弦のところは穴あけを失敗してやり直しているらしく、ネジ穴が2つある状態です。。
まず最初に、丸棒を差し込むために穴を拡げます。今回は、5mmの丸棒を使います。穴の深さをネジの長さに合わせるため、ドリルの刃にマスキングテープで印を付けておきました。6ヶ所やったあとに気づいたんだけど、ドリルを使う前に穴の周りの塗装のエッジを面取りビットなどで少し削り落としておかなかったので、何ヶ所か塗装が割れてしまいました。やれやれ。。
穴あけが終わったら丸棒を適当な長さに切って、穴に差し込んでいく側の端面の角をほんの少し削ります。こうすると、余計なひっかかりがなく、丸棒を差し込んでいくことができます。
穴と丸棒にあらかじめ木工用ボンドを付けてから、木槌で軽く叩き込みました。ギターの修理ではタイトボンドを使うのが常識だけど、木工用ボンドの接着力もなかなか強力だと思うので、まあ大丈夫じゃないかな。
十分に乾燥させたら、ノコギリで丸棒の余分な出っ張りを切り落とします。なるべく出っ張りが少なくなるように切ると、後の作業が楽になります。
あとはノミやヤスリを使って、ボディと段差がなくなるまで少しずつ削っていきます。マスキングテープで養生して慎重に作業したけど、結構傷付いてしまいましたねぇ。。見た目は悪いけど、指で触って段差を感じなくなるまで削りました。
ここまで終わったら、いよいよ穴あけです。まずは、まっすぐの線を引いてトレモロユニットの弦間ピッチ10.5mm刻みで印を付けました。定規で測るだけでなく、実際にトレモロユニットを仮置きして慎重に穴の位置を決めます。
位置が決まったら、いよいよ穴あけです。当たり前だけど、なるべく垂直に穴をあけたいので、今回はボディの上に薄い板を敷いて、その上にミニボール盤を置いて作業しました。完璧に垂直な穴をあけることは出来ないだろうけど、電動ドリルを手持ちでやるよりは、よっぽどマシだと思います。取り付けるネジの径が3.5mmなので、下穴は2.5mmにしました。いきなり2.5mmのドリルは使わずに、最初は1.8mmのドリルから初めて、段階的に径を大きくしました。
6個の穴をあけ終わったら、新しくネジを切っていきます。あとは、元通りに組み立てて完成です。新しいネジ穴だと、ドライバーで締めていくときのトルク感が違いますね。手応えがしっかりしてて、すごく気持ちいいです。
試奏してみると、アーミングしたときの手応えまで良くなってる気がします。たぶん以前の状態だと、アーミングしたときにネジが前後に僅かに動いてしまっていたのかなと思います。