tak-factory’s blog

おっさんが日々身の回りのガラクタと格闘するブログ

LEGEND LST-X 修理・改造:その7 フレット整形とすり合わせ

(※このブログの内容は、素人のtakが趣味で作業していることを書いているだけなので、間違いや勘違いが多数あります。もし内容を参考にされる場合は、自己責任でお願い致します。)

 フレットが打ち終わったので、次はフレットの整形とすり合わせに入ります。

 まずは指板の両脇からはみ出したフレットを削っていきます。この作業では、自作の工具を使います。まあ100円ショップで買った棒やすりを切って、角材にネジ止めしただけなんですけどね。それでも、普通の棒やすりを使うよりも各段にきれいに仕上がります。

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 takは弾いているときの弦落ちが大嫌いなので、なるべく角度をつけないで削っていきます。通常よりも垂直に近い角度になるように、自作工具をあてる角度を調節しながら削っていきます。

 指板を削ってしまわないぎりぎりまでフレットを削れたら、次は普通の棒やすりでさらにフレットを削って、指板からフレットが出ていない状態まで追い込んでいきます。少しでもフレットが出ていると、弾いているときに手がチクチクしてとても気分が悪くなります。

 ただ、この作業は本当に加減が難しくて、ビビッて躊躇すると弾いたときのチクチクが気になるし、やりすぎるとフレットと一緒に指板を削ってしまいます。そのギリギリを狙うのが理想らしいんだけど、これはなかなか大変な作業ですね。

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 やはりというか、takは指板のあちこちに大きめのやすり傷をつけてしまいました。。。しかたないので木片に紙やすりを張り付けて、傷ついた指板のサイドを少し均しておきました。これは、本来必要ない作業かもしれませんね。やりすぎると指板を不必要に削ってしまうので、あくまでも表面を軽く均す感じでやりました。

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 次は、フレットと指板をがっつりマスキングして、フレットの角の部分を丸めていきます。この作業もプロのリペアマンのように美しくは出来ないので、見た目よりも弾いたときに痛くならないことを最優先にして、最小限の削りしろに留めるようにしました。イラストの赤線の箇所を棒やすりで丸めていきます。

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 次は、いよいよフレットのすり合わせに入ります。まずはしっかりとマスキングをして、なるべく指板が真っすぐになる様にトラスロッドを調整します。それからフレットの弦が当たる部分をマジックで塗っていきます。こうすることで、削れている部分とそうでない部分がはっきり分かるので老眼のtakには必須の工程ですね。 

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 フレットのすり合わせは指板修正の時と同じ様に、アルミの角材に両面テープで紙やすりを貼った自作工具でやりました。今回は、#400の紙やすりを使ってみました。削るときの角材の動かし方も指板修正の時と同じで、ナットとブリッジに対して垂直になるように角材をあてて行います。フレットの高さが揃うと全てのフレットのマジックが消えるので、そうしたら終了です。たくさん削れるフレットとそうでないフレットがあって、いかにフレットを均等に打ててないかが分かってしまいます。。

 すり合わせが終わったらフレットのクラウンが崩れてしまうので、そこを修正します。もう一度、削ったフレットの頭をマジックで塗っていきます。今度は、フレットの真ん中のマジックを残して角の部分だけ丸めていきます。下のイラストみたいに、フレットの真ん中はマジックを残して削らずに、その両脇をきれいな曲面になるように削ります。これがまた、難しいんだよなぁ。。

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 専用のフレットクラウンファイルを持っているのだけど、これだけでばっちり仕上げようとしてもなかなかうまく出来ません。フレットクラウンファイルの削り面とフレットの頭の形が完璧にフィットしていない限りきれいに仕上げるのは至難の業なんじゃないかな。

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 takはプラスチックの定規に細く切った紙やすりを貼ったものを用意して、クラウンファイルと両方を使って少しずつ仕上げていきました。

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  フレットの整形が終わったら、あとはフレット全体を磨いていきます。紙やすりを#800→#1500と変えてフレットの表面をまんべんなく磨いたら、最後は電動ドリルに100円ショップで買ったバフを取り付けて、金属磨きで仕上げました。

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 金属磨きはつけすぎると、ドリルをあてたときにあちこちに飛び散るので注意が必要です。

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 これで、ようやくフレット周りの作業が完了です。