(※このブログの内容は、素人のtakが趣味で作業していることを書いているだけなので、間違いや勘違いが多数あります。もし内容を参考にされる場合は、自己責任でお願い致します。)
フレット打ちの準備として、フレットベンダーを自作することにしました。以前、フレット打ちの準備でフレットを指板のRより少しきつく曲げる作業をやるのに、ラジオペンチで両端を持って曲げたことがあったけど、どうもにもうまくいかなかったんですね。曲げすぎてしまったり、きれいなRにならなかったりで苦労しました。
ベンダーを自作するにあたって、ネット上で偉大な先人のみなさんのページを大いに参考にさせて頂きました。みなさん、本当に工夫してやっていますね。
まずは大体のアイデアをスケッチします。takにしてはめずらしくちゃんと紙に書いてみました(間違えて書き直してるけど。。)。
その辺に転がっていた2mm厚のアルミ板がちょうどよさそうなので、これを使うことにしました。以前、バイクの改造に使ったやつだったかなぁ。
軸が6mmのネジになっている樹脂ローラーの22Φを2個、30Φを1個準備します。小さいローラーはフレットの頭を押さえるガイドローラーで、大きいローラーはハンドルを付けて、フレットを送っていくためのものです。30Φのローラーを取り付ける穴は楕円にしてローラーを動かすことによって、フレットのRを調整できるようにしました。
ボール盤に小さなカッターを取り付けて、3つのローラーに溝を掘っていきます。溝が掘り終わったら、やすりで溝を拡げていきます。小さいローラーは、フレットの頭がフィットするぐらいの溝、大きいローラーはフレットのタングがちょうどはまるぐらいの溝になるように、ヤスリで少しずつ削りました。よくよく調べてみたら、ローラーの側面に溝が付いているタイプも販売されているので、ガイドになる2つの小さいローラーは、初めから溝付きタイプを買った方が良かったかもしれませんね。
取り外したフレットで試してみたら、良い感じに曲げることが出来ました。プレカットのフレットよりも切ってない長い状態のフレットの方がきれいに曲げることが出来るのだろうけど、それでもラジオペンチなんかで曲げるよりよっぽど早くきれいに曲げることが出来ます。大きいローラーの位置をずらすことによってRの大きさを変えることが出来るのだけど、ちょっとずらすだけで結構Rの大きさが変わります。この調整は納得いくまで、何回もやる必要がありそうです。
最後に、角材で台座を作って取り付けました。それと、大きいローラーには切り出したアルミ板に曲げ加工を施して、ハンドルを付けてみました。2mmの細いネジを使ったけど、強度的には問題なさそうです。ハンドルには、ボルト/ナット/カラーを組み合わせて作ったつまみも付けました。
ベンダーが出来たので、新しいフレットを曲げていきます。自作フレットベンダーを万力に挟んで作業すると、ベンダー本体が安定するので作業がとてもやりやすいです。新しいフレット22本分を、一気に曲げることが出来ました。これは気持ち良くて、クセになりますね。