tak-factory’s blog

おっさんが日々身の回りのガラクタと格闘するブログ

LEGEND LST-X 修理・改造:その3 指版の修正

(※このブログの内容は、素人のtakが趣味で作業していることを書いているだけなので、間違いや勘違いが多数あります。もし内容を参考にされる場合は、自己責任でお願い致します。)

 フレットの取り外しが終わったら指板のフレット溝が荒れてしまうので、指板の修正をやります。takの場合は、アルミの角パイプに紙やすりを両面テープで貼り付けたものを使います。番手は#240を使いました。

 ステンレスのスケールを使って(本当はストレートエッジが望ましいんだけど、takは持っていない。。)ネックがなるべく真っすぐになる様にトラスロッドで調整をしたら、弦と同じ方向に角パイプを動かして指板を削っていきます。削り始めると削れている場所と削れていない場所が目でみて分かるので、その都度トラスロッドで微調整をしながら少しずつ削っていきます。

f:id:tak-factory:20220226142028j:plain

 ここで指板を削るときの角パイプの動かし方だけど、指板は大きく見たときに丸い円柱の形をしていてナット部分と最終フレット部分では幅が違うので、弦はハの字に張られている状態になります。ですので弦が張ってある線上をなぞるように角パイプを動かすと、上のイラストの様な状態となってしまって、指板の真ん中部分をより多く削ってしまうと思います。そうではなく下のイラストの様に、あくまでナットやフレット溝に対して垂直に動かすのが良いと思います(あるプロのリペアマンの方も、同様のことを言っていたと記憶しています)。

 これは指板のRが単一の場合には当てはまるけど、コンパウンドラジアス(ローポジションとハイポジションで指板のRが異なる)だとどうなるんでしょう?手作業だと、なかなか厳しそうですね。

f:id:tak-factory:20220224213901j:plain

 指板のRを指先で感じながら、1弦側から6弦側まで均等に削っていきます。スケールで真っすぐになったのが確認出来たら終了です。このときスケールの当て方も角パイプで削るときと同じように、ナットやフレット溝に対して垂直になる様に注意します。それと指板の中央だけでなくて、1弦側と6弦側を含めて数か所で確認しました。どの程度削っていくかというのは、もう経験を積んで体得するしかないですね。あまり削りすぎないように少しずつやっていきました。

 この後、指板のRが崩れてしまったのを修正するためにサンディングブロック(指板のRを出すための専用治具)で指板のRを整える工程をやるのが一般的なんでしょうけど、今回はあえてやりませんでした。実は、以前違うギターでサンディングブロックを使ってみたら、せっかく真っすぐに修正した指板がサンディングブロックを使うことで指板の直線が崩れてしまったことがあったので、今回は省略することにしました。

 それと指板修正は#600程度の番手で仕上げをするのが良いらしいですが、#240でも手触りに問題なさそうなので今回はこのままとします。