(※このブログの内容は、素人のtakが趣味で作業していることを書いているだけなので、間違いや勘違いが多数あります。もし内容を参考にされる場合は、自己責任でお願い致します。)
やっと、ネックを取り付けるところまで来ました。まずはネックの角度を調整するためのシムを作ります。最初このギターを見たときに、ネックの角度がボディに対して平行でないように感じたので、その修正のためにシムを入れることにします。シムについては賛否両論、いろいろな意見や考え方があるようですが、まあ試しにやってみようかなといったところですね。
材質は薄い木の板(シート?)やバルカンファイバーなどが使われることが多いようだけど、たまたま0.3mm厚のアルミ板があったのでそれを使うことにしました。
アルミ板は音にどんな影響があるのか、まったく想像がつかないですね。
柔らかいしハサミで切れるので、とても加工がやりやすいです。
シムを挟んでネックを取り付けてみたら、なかなか良い感じになりました。
ペグはもともと付いていたロトマチックタイプのものを使います。まあ安物なんだろうけど、各ネジを増し締めしてあげたら結構使えそうな感じになりました。
ナットはTUSQの"PO-5010-00"を使いました。takはナットを無垢の材料から作る技術はないので、あらかじめ整形してあるものを選びました。
tak的にはいわゆる"E to E"(1弦から6弦までの幅)が広いほうが好みなのでその辺を踏まえて選んだのだけど、ナットの厚みとか高さ、また幅なんかを考慮するとちょうど都合の良いものはなかなかないので、加工するのが前提です。
まずはナットの厚みを薄くして、ネックのナット溝に入るように削っていきます。
ナット溝に入る様になったら、ナットの底面を削ってある程度高さを調整します。最終的には各弦のナット溝を別々に削って調整していくので、ここではあまりやりすぎないようにします。
大まかに削り終わったらナットをネックにはめて、弦を張っていきます。
ここから各弦の溝を慎重に削っていって、弦の高さを調整していきます。ここは専用のやすりを使っていきます。とても作業しやすくて良いものだけど、とにかく高かった。。
各弦の溝切りが終わったら、ネックの横にはみ出した部分を削って完了です。ナットの固定は位置を決めた状態で、横から瞬間接着剤を少量流して固定しました。瞬間接着剤は一発勝負なので、このやり方のほうが失敗が少ないように思います。
上の写真はまだ加工途中のものですが、納得いくまで削っては付けてみてを繰り返すのは本当に手間のかかる作業ですねぇ。。ここは弾きやすさに直結するのでさぼれないところです。
弦を張ってみて気づいたのだけど、このギターはいわゆるセンターずれを起こしていました。センターずれはネックを取り付けた状態でボディを押さえてネックに横方向からえいっと力を加えてあげることである程度は修正できますが、このギターについては修正しきれませんでした(パワープレイなのであまりやりすぎては駄目ですよ)。
しかたないので、ボディのネックポケットを修正することにします。
ネックポケットの両脇をうすーく削ってあげて少しルーズにした状態で、シムを挟んで調整します。下のイラストみたいなイメージですね。シムは得意の?!0.3mm厚アルミ板を使いました。
これで、ちょうど弦とポジションマークの位置関係が真ん中に来るようになりました。
ようやく全ての作業が終わりました。なにせ貧乏暇なしの生活なので、えらい時間がかかってしまいましたねぇ。。次はちゃんと弾けるように細かい調整をしていきたいと思います。