ラップアラウンドタイプのブリッジは構造がシンプルで部品点数が少ないし、何より見た目が格好良い。また部品点数が少ないため、効率良く音を伝えることが出来るんだとか。
とここまで書くと良いことばかりに思えるけど、ご存知のようにいくつか問題もあります。
まずは1つは、オクターブチューニングが出来ないことです。ただこれについては実際に使ってみた感想としては、そこまで気になる狂いはないかなと思います。
ブリッジ全体を前後させることが出来るので、結構なレベルまで調整が可能です。3弦が巻弦のような太いゲージを使うと狂いが気になるらしいけど、10-46のゲージを張っている分には全く問題ないですね。
そしてもう1つ、これは音には直接関係ないけど、弦交換のときに弦を全て外してしまうと、ブリッジがスタッドからストンと外れてしまうことです。
これが意外とうっとうしくて何とかならないものかと考えていたら、世の中には同じことを考えている人がいるもので、動画で簡単な対策を見つけました。
スタッドのブリッジが嵌まる部分に、シムを入れるんですね。自分のギターを測ってみたら直径が8mmだったので、ネットで探したところラジコンメーカーのヨコモ(懐かしー!)から、内径が8Φで0.2mm/0.1mm/0.05mmの厚みがセットになっているものが発売されていました。
早速注文して、ますは0.2mmから試してみました。シムの1箇所をニッパーで切断して、スタッドボルトに取り付けるだけです。
ところが0.2mmだと厚すぎてブリッジが嵌らないので、0.1mmで再チャレンジしました。
するとシムが抵抗となってくれて、少しブリッジが外れにくくなりました。
もう少しキツめになるとより良いのだけど、そうすると新たに0.15mmのシムを探して調達しないとならないしうまくいくとも限らないので、とりあえずはこの辺で様子見とします。
まあ、ブリッジの固定にしてもオクターブチューニングにしても、Toneprosあたりのリプレイスメントパーツを買えば一気に解決するのだけど、そんな余裕もないし色々と手間をかけるのも面白いってことで。