Eric Johnson Signature Fuzz Faceの製作を改め、自分なりのFuzzペダルを作ろうってことになって、今回はトランジスタの選定をやりました。
事前に用意したトランジスタのひとつひとつに、テスターで測った増幅率(hfe)を書いたテープを貼って試奏開始です。
トランジスタをとっかえひっかえしてみて、個人的には2N5088とBC549Bが気に入りました。
Eric Johnson Signature Fuzz Faceの回路図ではトランジスタの増幅率に指定があって、それぞれQ1=250/Q2=650となっています。
そうは言っても都合良く同じ増幅率の物は無いので、なるべく回路図の数値に近い物を選んで付けることにしました。
その結果、Q1にBC549B/Q2に2N5088という組み合わせになったのだけど、とにかく歪みが強いです。
そこで、回路図では5KΩのトリマーでQ2のコレクタ電圧を3Vに調整するよう指定されているのだけど、これを無視して歪みが少ない方向に回しきってしまうことにしました。
まあトランジスタの種類も増幅率も違うので、そのまますんなり行くわけないですね。
ようやく完成したので、アンプとペダルのつまみをあれこれ動かしながら試奏しているうちに、なぜかよくあるBlues調のパターンが出てきました。。
しかも、大道芸人がギターを弾きながらバスドラとハットを踏んでいるようなイメージです。
Fuzzなんだし、ここはJimiみたいなカッコいいRockのリフじゃないんかい、と思わず自分につっこみを入れたくなってしまったけど、面白そうだし録音してみることにしました。
E.J.Fuzz Demo
アンプのMasterを上げめにしてからGainでクランチ具合を調整していくと、音のキャラクターがガラッと変化します。なので音作りの順番としては、FuzzをOnにした状態でアンプのMasterとGainでおおよその音を作ってから、その後でアンプのトーンとFuzzのつまみ(VolumeとFuzz)で微調整をするのが良いみたいです。
そして音が決まったらソロやバッキングなどでの音量と歪み具合の調整は、ギター本体のボリュームでコントロールするとかなり幅広い調整が出来ます。あとはハムよりシングルの方がやっぱりしっくり来るので、ずっとコイルタップして弾いてます。
まあこの辺のことは、Fuzzを使う上でのセオリーとして昔から言われていることだけど、改めてなるほどと納得出来た気がします。
それから、ヘッドフォンで聴くよりアンプのスピーカーを鳴らしてる音を聴いている方が、気持ちよく感じます。これはFuzzが開発された時代を考えれば、大きいアンプである程度音量を上げたほうがよりFuzzの特徴が生かせるのは当たり前かもしれないですね。
それにしても、このノイジーでお下品な音は最高です!最初のEric Johnson Signature Fuzz Faceを作るというところからはだいぶ逸脱してしまったけど、すっかりFuzzが気に入ってしまいました。
そんなわけで、エフェクトボードにメンバー入り決定です。